守る基準を整え、安心して働く会社へ

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専門部署で体制を機能させる

相談できる場所を作る

体制づくりで現実的に効果が出やすいのは、コンプライアンスの専門部署を設置し、相談窓口を明確にすることです。
従業員は日々の業務で「これをして良いのか」「断って良いのか」と迷う場面が必ずあります。
相談先が曖昧だと自己判断になり、ミスや隠れた違反が増えます。
部署の担当者は社内事情に通じた人材が向きますが、知識や経験が不足している場合は外部の専門家を招くことが有効です。
専門家であれば、法令・労務・情報管理などの観点から客観的に整理し、再発防止まで含めた提案ができます。
また、部署を一人に任せるのではなく複数人で担当することで、情報共有が進み、対応が属人化しにくくなります。
結果として、相談への回答が速くなり、社内の不安も減ります。
さらに、相談内容を記録し、傾向を分析すれば、ルールやマニュアルの改善にもつなげられます。

委員会を設置する

専門部署だけではカバーしきれない場合は、コンプライアンス委員会を設置し、会社全体でルールを見直す場を作りましょう。
委員会では、規程の改定、研修内容の検討、マニュアルの整備、監査結果の確認などを定期的に行います。
重要なのは「会議をした事実」ではなく「現場に反映すること」です。
委員長は経営層が担うことが多く、全社方針として徹底しやすくなります。
会議で決まった内容は、速やかに全従業員へ共有し、理解度を確認する仕組みも用意してください。
共有が遅れたり、現場に伝わらなかったりすると、体制は形骸化します。
また、委員会では現場の声を拾うことも重要です。
相談窓口の記録やヒアリング結果をもとに、守りにくいルールや曖昧な手順を具体化し、改善を繰り返すことで実効性が上がります。
さらに、担当部署任せにせず各部門の代表を入れると、運用が現場に根付きやすくなります。